こんにちは、カナダに1年間住んでいたおしま狩人です。
最近は東京オリンピックが開催される & 来日外国人の増加が後押しして、英語学習が流行ってますよね。
簡潔に述べますが、
英語をただ話せるようになる勉強はムダ、というのがぼくの意見です。
現に多言語通訳をある程度正確にしてくれるイージートークなどの機械がめまぐるしい進歩をしています。
そのうち世界中で使える電子マネーと翻訳機のおかげで、どこにいっても不自由することはなくなるでしょう。
正直、日本の義務教育に英語を導入するのもかなり時代遅れなことだと思っています。
英語を勉強する時間があるなら、プログラミングを学んだほうが将来の役に立つでしょう。(仕事で英語が即必要、という方は別です)
ですが英語を学ぶメリットがあるのも事実。
それは
- 結論から話す英語の性格を理解できる
- 英語独特の意味合いを知ることができる
- 深いコミュニケーションを取ることができる
これら3つです。
英語の本質的な部分を学ぶことで得られることは多いです。
それぞれを紹介していきますね。
結論から話す英語の性格を理解できる
- 赤くて、まるくて、おおきくて、うまいのが”あまおう”。
- Amaou strawberry is red, round, big, and delicious.
福岡生まれのイチゴ、あまおうの説明を例に出してみました。
英語は主語から話し始め、優先順位の低いものが後につづく特徴があります。
日本語はその点が良くも悪くも柔軟ですよね。
主語や述語が入れ替わっても、どこから話し始めても基本的には大丈夫。(美しい日本語と言えるかどうかは別ですが)
- 結論から話す
- 結論から書き始める
- 結論から報告する
英語学習に触れることで、母語である日本語の扱い方にも変化が生まれてくるでしょう。
英語独特の意味合いを知ることができる
いくら自動翻訳が進歩しても、すべての言語において【A = A】になることはありません。
delicious = おいしい
と翻訳されるでしょうが、正確な意味においては【delicious ≠ おいしい】です。
deliciousの語源はラテン語”delecto・delectare”で「魅了する、喜ばせる」という意味合いを持っています。
日本語の美味しいは、“美し(いし)”という言葉が語源であり、”美し”の意味は「すぐれている、好ましい」になります。
言葉の性質は似ているものの、その独特の意味合いまでは同時通訳することはできません。
…こんなこと、勉強しないと知りようがないことですけどね。
言葉って面白いです。
深いコミュニケーションを取ることができる
表面的なコミュニケーションではなく、お互いのことをちゃんと理解しようとしたとき。
たとえば自動翻訳で商談を進めた最終段階で、
We appreciate you coming.
と、日本人が英語を口にするだけでコロッと商談が成立するかもしれません。
言葉はコミュニケーションだけでなく、その文化を深く反映しています。
サブリミナル効果ではないですが、
潜在意識的な部分を刺激するのが、母国語を話す役割のひとつではないでしょうか。
外国からきた人が、握手をしながら
オアイデキテ、ウレシイデス…!
と日本語で話してくれたら、おおっ!ってなりますよね。
ただ英語が必要だからとがむしゃらに勉強するのではなく、
- コミュニケーションを円滑にする部分…自動翻訳機
- 深いコミュニケーションが必要な部分…生言語(英語)
という使い分けが必要なのではないかと思っています。
じゃあさ、深いコミュニケーションが必要な部分の英語ってなに?
という質問が聞こえてきますが、これはその状況によりけり、ですよね。
結果として網羅的な学習が必要…という答えになりかねませんが。
映画「マトリックス」のように、必要な知識をUSBのように脳みそにぶっ刺してインストールできたらいいんですけど…。
そのような世界は20〜30年後ですかね。
まとめ
自動翻訳もいいけど、英語の勉強はムダにはならない理由を3つまとめました。
もうひとつ付け加えると、プログラミングを学ぶ上でも英語を知っておくと重宝します。
開発中にスタック(行き詰まり)した…→英語でググる→英語がわからなくてさらにイライラ…
という生産性の悪さを取り除くことができますからね。
ただプログラミングを学ぶのであれば、その都度ぶち当たった英語を解読しつつ勉強するのが効率がいいです。
これから英語を勉強したい…けどムダなの?
といった悩みを、この記事で少しでも解消することができたら幸いです。
表面的な勉強ではなく、本質的な部分や英語の具体的な運用方法まで明確にするとムダにはならないかと思います。
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おしま狩人でした。