【現隊員アドバイス】地域おこし協力隊に応募する際に、気をつけるポイント5つ

地域おこし

こんにちは、福岡県新宮町の地域おこし協力隊をしているおしま狩人です。

 

地域おこし協力隊を募集する自治体が年々増え、認知度や人気ともに上昇しているように感じています。

 

あなたも何かのキッカケで協力隊のことを知り、

応募してみようかな…

と思っているのではないでしょうか。

 

ひとくくりに”地域おこし協力隊”といっても、その給与や扱いは多岐に渡ります。

 

応募する前にこれだけは確認しといて!

というリストを作ったので、ぜひ確認しておいてください。

  • 雇用形態は”有り”か”無し”か
  • 副業ができるかどうか
  • 先輩隊員はいるか
  • 活動費の使い方はどうなっているか
  • 業務内容は具体的か抽象的か

これらのポイントを解説していきますね(`・ω・´)

雇用形態は?

協力隊同士で集まっても、

雇用形態はどうなってる?

と話題になる、大事なポイントです。

 

気をつける『ポイント5つ』とタイトルに書いていますが、

雇用形態の有無で協力隊としての業務内容も大きく変わってくる、大事な部分です。

 

基本的に雇用形態が”有り”だと、公務員と同じくくりで考えられることが多いです。

  • 社会保険あり
  • 副業禁止のところが多い
  • 活動費の予算が扱いづらい
  • 雇用保険あり

 

雇用形態が”無し”だと、フリーランスのような扱いになることが多いです。

  • 国民健康保険
  • 副業OK
  • 活動費が使いやすい
  • 雇用保険なし

 

自治体により少しずつ内容は異なりますが、基本は上記の通りだと思っておいてください。

副業ができるかどうか

協力隊の任期中に副業ができるかどうかは、死活問題です!

…とぼく個人は思っているほど、大きなポイントかと。

 

協力隊の報償費に満足していたとしても、任期は最高3年。

任期を終えるまでに何かしらの収入源をつくっておく必要があります。

 

協力隊は活動の多くを経費として落とせるので、最近は起業を目標として隊員になる人も増えています。

起業志向は全体の3割!

参考:総務省

最近の地域おこし協力隊の動向をまとめたグラフですが、起業を考えている割合が全体の約1/3になっています。

起業と聞くと、なんだかハードルの高いことのように思えますが、個人事業主でも起業ですし、小さなカフェを運営するのも起業。

 

ただ協力隊として活動中に副業ができないと、任期終了後にいきなり起業!って現実的じゃないですよね。

協力隊の報酬費は基本的に低いことが多いので、別の仕事から収入を得たいこともあるかと思います。

 

ちなみにぼくも、地域おこし協力隊をしながら個人事業主をしていますよ!

 

起業を考えずにそのまま就職・就農をするというのであれば問題はないかと思いますが、応募の時点で副業ができるかどうかは要チェックすべき内容です。

 

  • 起業を考えているなら圧倒的に不利
  • 報酬費が低いなら不利

先輩隊員がいるかどうか

多くの自治体が協力隊を募集していますが、あなたが赴任したい自治体に協力隊の先輩がいるかどうかを確認しておきましょう。

 

先輩隊員がいると、さまざまな環境が整っていることが多いです。

もちろん、ケースバイケースですが…。

 

  • 行政や地域の受け入れ態勢が整っているか
  • 行政が協力隊の扱いをわかっているか

これらがあるとないとでは、赴任後の負担が大きく違ってきます。

 

先輩隊員がいる場合は、応募する際に連絡をとってみるといいですよ。

 

現状や働き方、生の声を事前に聞いておいたほうが賢いと思います。

多くの協力隊がFacebookやインスタで活動報告や情報を発信しているので、コンタクトは取りやすいかと。

活動費の使い方はどうなっているか

活動費とは、

協力隊として活動していく中で必要な経費を決められた額内から使用してもいいよ、というお金のこと。

 

基本的に地域おこし協力隊は上限200万円の活動費が使えるようになっています。

自治体や制度によっては150万円だったり、50万円だったりします。

  • 研修費
  • 宿泊費
  • 必要な衣服や道具類
  • 交通費

などなど、いろんな使い方ができるのですが…。

 

雇用形態が”あり”だと、いったんあなたが活動費を立て替えて支払いをする必要がでてくる可能性があります。

具体的には、

 

  1. 今度の研修費に移動費を含めると、10万円になる!
  2. いったんあなたが10万円を立て替え
  3. 書類提出のちに10万円が手元に戻ってくる

 

こんな感じです。

あまり現実的ではないので、雇用形態”あり”の自治体でも別の方法を採用して、活動しやすくしているところもあるみたいですが。

 

雇用形態が”なし”だと、

 

  1. 今度の研修費に移動費を含めると、10万円になる!
  2. 10万必要です→手元に10万
  3. あなたの手出し無しで、研修が受けれる

 

このような流れに。

ちなみに僕が活動している新宮町は後者です(`・ω・´)

 

というわけで、あなたが希望する協力隊の活動費がどのような扱いになるか、しっかりと確認しておいた方がいいですよ。

業務内容は具体的か抽象的か

  1. 〇〇地区にあるイチジク農家の事業継承
  2. ○○地区の活性化
  3. フリーミッション型

1〜3の順に、具体的な業務→抽象的な業務を紹介しています。

 

業務内容にイチャモンをつけたい訳ではなくて。

あなたの得意な仕事はどっちの方なんじゃ?

という点が大事になってきます。

 

  • 何かしらの指示を受けた方が仕事がはかどるのか
  • 自分で物事を考え、提案し、実行する方が性に合うのか

 

ここでミスマッチが起きると、時間の損失にもなるし、多くのストレスを抱えることになります。

それぞれが持つリスクをもう少し詳しく紹介しますね。

具体的な業務内容のリスク

〇〇地区にあるイチジク農家の事業継承を引き受ける場合、

  • もしイチジク農家とあなたの相性が悪かったら
  • 事業継承の話がそもそも無くなってしまったら
  • 行政と農家さんとの話し合いはどこまで進んでいるのか

これらを把握しておく必要があります。

 

実際に

ミッションが変更になってさー

という協力隊の知り合いがいますが、物事がうまく進まなくなった時の方針や現状の進捗状況を行政の担当者にしっかりと確認しておきましょう。

抽象的な業務内容のリスク

逆に、

なんでもしてください!基本的な活動内容はあなたに任せます!

というような”フリーミッション型”になっている場合。

 

なんか自由そうだしいっかー

という気持ちでも良いんですけど、方向性が固まらずに1年、2年と過ごしている人もいます。

 

3年目になって動きだしても、そううまくは行かず…

なんてことになるリスクもある、ということです。

 

最近は起業のためのセミナーなどが充実してきているので、アンテナをしっかりとはっておくことが大事になるかと思います。

まとめ

地域おこし協力隊に応募する際に、気をつけるべきポイント5つを紹介しました。

あなたがどうなりたいのか、どんな働き方をしたいのか。

 

年々協力隊の数が増えるにつれ、ボーナスを年2回出すところや、20万超えの報酬費をだす自治体も出てきました。

 

協力隊の募集を最新で把握したなら、以下で紹介するサイトの無料会員になっておくといいですよ。

あなたも「地域おこし協力隊」として活躍してみませんか?

紹介した中でわからない点や質問などありましたら、気軽にきいてくださいね。

 

おしま狩人でした。