こんにちは、おしま狩人です。
ぼくは大学の頃に、学校に行けない子どもたちの居場所について研究をしていました。
研究初期では”市町村立の学校”以外の施設について調べてたんですけど、実際にいろんな施設へ足を運んで気づいたことがあります。
それは、”子どもの自律性を育てる”ことを大事にしている施設の子どもたちはとてもいきいきしていて、大人びていたということ。
誰かにさせられる勉強や教育ではなく、自分の意思で行動することはこれからの時代に必須といっても過言ではないと思っています。
このことについて今回は深掘りしていきますね。
自律には”なぜ?”を問い続ける習慣が大事
子どもの自律した精神を育てるには何をしたらいいの…?
という疑問の答えはシンプルで
なぜ?を発する子どもの意見を尊重すること
です。
子どもの頃、なぜ?なぜ?といって親や先生に質問していませんでしたか?
最初のうちは明るく答えてくれたのに、質問が深くなるに連れて嫌な顔をされると…
あ、質問ばっかりするのはあまりよくないことなんだ。
と遠慮してしまった記憶があります。
質問をして問題を追求していくのは、結果として子どもの自律性を成長させるのにとても大切なことです。
- なんで学校に行かなきゃいけないの?
- なんで授業を受けなきゃいけないの?
- なんで勉強しなきゃいけないの?
これらの質問に対し、あなたの”大人”な言葉はいりません。
子どもと一緒に考えて、しっかりと話し合うことが子どもの”なぜ?”を問い続ける習慣をつくっていくことになるのではないでしょうか。
”なぜ?”という疑問の連鎖が、子どもの自律につながる理由
”なぜ?”という疑問の連鎖は、本質的な問題の答えを知ることになります。
”自律”の本質的な部分とは、自分の行動への理由づけです。
- なんで学校に行かなきゃいけないの?
- なんで授業を受けなきゃいけないの?
- なんで勉強しなきゃいけないの?
これらに子どもがしっかりと向き合い、納得したとき、その行動はその子自身が理由づけした”自律的な行動”になります。
自律がなぜ必要なのか?
自律が必要なのは、自分が納得して行動できているかを、自分自身が把握しておく必要があるからです。
もっと具体的に言えば、自分の行動に責任を持つということ。
先生に言われたから…
親に言われたから…
ではなく、子ども自身が自分の選択した行動をできているか。
- 勉強したいから学校にいく
- 悪いことをしたので、謝った
- 困っている人がいたので、手助けをした
これらを他者からの強制ではなく、自律的に多くの子どもたちが行動できるようになれば、日本はもっとよくなると思っています。
自律とはなにか?
自律ってなんだか難しいですけど、サクッとまとめると以下のようになります。
本質的には、自律とは自分の行動への理由づけと述べました。
子どもたちと接する機会が仕事柄たまにあるんですけど、
- 時間になったら席につき
- 先生の言うことを聞かないと怒られ
- ”いい子”にすると褒められる
このような支配的教育の中で、子どもたちの”自律性”が養われているのかぼくは疑問に思います。
結局自分の行動に理由づけができないまま大人になってしまうのは、大きなリスクだと思いませんか?
これからの教育には、自律を促すシステムが不可欠だと思う
教育って、デリケートです。
子どもたちのことを思ってカリキュラムや学習すべき項目を考えるべきなのに、子どもを育てる親のためにシステムが組まれている部分もあります。
勉強は必要ですよ
というのは簡単ですが、
これからの時代は知識を覚えることではなく、知識をどのように活かし、組み合わせていくかが大事です。
知識の詰め込み学習で消耗する時間を、もっと子どもたちが学びたいことに充てるためのカリキュラム、そして”自律性”を育てるための環境をつくっていきたい。
そのように思っています。
まとめ
自律性を育てるために大事な「なぜ?」を問う習慣と、これからの教育について意見を話してきました。
教育の問題ってほんとにデリケートで、学校に行けない子どもたちの研究している時のレポート提出時に、ウンウンと唸っていた記憶があります。
AIが人間の知能を超えるシンギュラリティはもうそこまで来ており、人はより一層”自分には何ができるのか”を明確にしていく必要があります。
そのために必要な要素のひとつが、自分の行動にきちんと理由づけができる”自律”を身につけることだと思っています。
おしま狩人でした。