【徹底解説】銃を使用した狩猟はどこでできる?現役ハンターが3つの制限ごとにまとめた!

狩猟

エアライフルに散弾銃、ライフルと、合法的に狩猟で使用できる銃器は3つあります。

でも、銃を使って猟できる場所って、具体的にどんな場所…?

と疑問に思っているのではないでしょうか。

 

ぼく自身FXストリームライン カービン(エアライフル)を所持し、

さて猟にいくぞい!

と意気込んだものの、どこで猟をすればいいんだろうと疑問に思い

  • 使用可能な区域を把握
  • 銃が使用可能の範囲でも、禁止されている場所や区域を把握
  • 銃の使用方法を把握

これら3つを徹底調査しました。

 

この記事を参考に、周囲の方にも配慮の行き届いた狩猟をしていただければ幸いです。

猟が可能な区域を把握

これはぼくが住んでいる福岡県・鳥獣保護区等位置図の一部です。

 

狩猟者登録が済んでいれば、申請した県の鳥獣保護区等位置図といわれる大きなマップが届きます。

この地図では赤色が鳥獣保護区、は特定猟具(銃器)使用禁止区域、紫横線は国有林です。

 

凡例として

  • 鳥獣保護区
  • 鳥獣保護区【特別保護地区】
  • 特定猟具(銃器)使用禁止区域
  • 指定猟法(鉛散弾)禁止区域
  • 国定公園特別保護地区
  • 国有林※赤で指定した区域では銃器を使用した猟をすることができません。

これらの区域には色がけやメッシュがされています。

 

また国有林では”入林届”とされる届け出を、森林管理署等へ提出する必要があるかどうかを確認しなければなりません。

さらに細かい制限を把握

さらに猟ができる場所をしぼっていきます(`・ω・´)

  • 鳥獣保護区
  • 休猟区
  • 公道
    (農道や林道を含む)
  • 都市公園など
  • 社寺境内・墓地
  • 自然公園の特別保護地区・原生自然環境保全地域

鳥獣保護区等位置図で色掛けがされていない場所でも、これらの場所や区域で猟をすることはできません。

 

さらに周囲半径約200メートル以内に人家が約10軒あるような場所も、訴訟が起きた際に有罪となったケースが過去にあります。

住居が集合している地域、広場や駅などの多数の人が集まる場所、人・飼養動物・建物や電車・自動車・船舶などの乗り物などに弾丸が到達するおそれがある方向への銃弾も禁止されている(法第三十八条)

参考:狩猟読本

まぁ、装薬銃を民家近くでぶっ放せば、ふつうの人は恐怖を感じますよね。

ぼく自身銃を持っていても、自宅近くで銃声が聞こえるのは不快に感じるかなと。

 

人がいないような山の中でも、登山客などに十分注意する必要があります。

 

エアライフルだと発射音がほぼ無音なので、音で恐怖やストレスなどの刺激を与えることはほぼなく、訴訟などのリスクは少なくなるでしょう。

”公道”について

公道の扱いがあやふやだったので、実際に鳥獣保護管理法を制定している環境省に問い合わせました。

結果として、

  • 公道から○○m離れたらOK!という細かい決まりは今のところ無い
  • 公道上からはNG
  • 公道を銃弾が通過するような発砲はNG
  • のり面も公道扱いになるので発砲はNG

このような点に注意する必要がある、とのことでした。

 

農道や林道も含むので、”人や車が通る可能性のある場所では発砲が許可されない”という認識でいいと思います。

銃の使用制限を把握

これまでに紹介した制限に加え、銃器の使用制限があります”(-“”-)”

大変…。
殺傷能力のある道具なので、制限があるのは当然なんですけどね。

  • 時間の制限
  • 矢先に注意する
  • 運搬や携帯に注意する

時間の制限

狩猟による危険防止を図るため、日没後から日の出前までの時間帯における銃猟は、禁止されている
(法第三十八条一項)

参考:狩猟読本

このように、日が出ている時間帯以外で銃器を使用した猟をすることはできません。

日照時間の少ない冬季ですが、しょうがない。

矢先に注意

  • 最大到達距離を考える
  • バックストップの確認
  • 水平撃ちは控える
  • 尾根に向けての発砲は危険

発砲した銃弾がどこに到達する可能性があるのか、注意しながら発砲しなければならないということですね。

 

バックストップとは安土のことで、矢先の後ろに着弾するような地面やがけ、高い土手があるかどうかを確認しなければなりません。

 

水平撃ちや尾根に向けての発砲は銃弾が視認できない距離まで飛び、破損や人にあたる可能性があるため危険行為とされています。

よく使用する銃弾の最大到達距離などをまとめておきました。

銃器弾丸の種類適用鳥獣最大有効射程最大到達距離
散弾銃スラッグ弾大型獣200m1400m
3号中型獣~鳥類50m290m
6号鳥類45m250m
ライフル30口径大型獣300m4,000m
エアライフル5.5mm鳥類100m900m

運搬・携帯に注意

  • 運搬時には必ずケースに入れる
  • 目標を確認するまでは銃弾を装填しない
  • 携帯時の矢先に注意する

車の中でもケースに入れず、裸で銃を運搬すると銃所持許可および銃の没収をされる可能性があります。

移動が多いカモ猟などは、銃の出し入れが面倒なので…と思ってしまいますが、通りすがりや対向車の人が、銃器をみてどう思うかを考えれば。

 

しっかりとケースなどにいれて運搬するのがベストです。

また銃弾を装填していなくても、矢先に注意しながら携帯することが大事。

すべて基本的なことかもしれませんが、日頃から常に注意しないといけないことですからね(`・ω・´)

まとめ

さまざまな制限がある銃猟を、どこで行えるかについて紹介しました。

安全に使用するために、基本的な運搬や携帯についても触れましたが、銃は特に”初心忘るべからず”だと思います。

 

おしま狩人でした。

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