【断言します】狩猟免許を取得するのは難しくない!試験資格・内容を詳しくまとめました!

狩猟

こんにちは、おしま狩人です。

 

バブル時代から狩猟免許を取得する人口がどんどん減り、日本の猟師人口が危機的な状況になるのではないかといわれていました。

 

しかし最近、少しずつですが新規で狩猟免許を取得する人が上昇傾向にあります。

平成27年度は新規で17,823人が狩猟免許を取得しています(`・ω・´)

 

狩猟免許を取得しても、狩猟者登録をしない”ペーパーハンター”が多いのも事実ですが、狩猟への第一歩は免許の取得からです。

 

ぼくはハンター2年目でわな・第一種の免許をもっていますが、狩猟免許を取得するのは難しくありません。

 

心身ともに健康であれば9割以上が狩猟免許に合格することができます。

 

この記事では

  • 免許を取得するための条件
  • 試験内容

を紹介していきますね。

免許を取得するための資格とは

  • 20歳以上(網・わな猟は18歳以上)
  • 精神障害、統合失調症、躁うつ病、てんかんなどにかかっていないこと
  • 麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者ではないこと
  • 自分の行為の是非を判断して行動できること
  • 鳥獣法などの法律を違反し、罰金以上の刑に処せられ、執行が終わった日から3年以上経過していること
  • 狩猟免許執行から3年経過していること

これらが狩猟免許の受験資格にあたります。

網やわな猟は18歳から取得が可能になりました。

 

また最近は精神的な病、うつ病にかかっている方が増えています。

そのような病気を患っている場合は、免許を取得することができません。

 

また狩猟はあなた自身の倫理観に問う部分が多くあります

 

狩猟をする意味、生き物を殺すということ、これらを試験で問われることはありませんが、あなた自身がどのように向き合うかが非常に大切になってきます。

 

銃を持つには所持許可証が必要

実際に銃を使用して猟をするためには、狩猟免許とは別の所持許可証というものを所持しなければなりません。

 

狩猟免許は一回の試験で合否判定がでますが、所持許可証はいろんな手続きがあって、正直めんどくさいです。

 

銃器を合法で手元におくための許可証なのでしかたないんですけどね。

狩猟免許…環境省【鳥獣管理保護法】
銃器の所持許可…警察庁【銃刀法】

試験内容

試験内容は大きく

  1. 知識試験
  2. 適正試験
  3. 技能試験

にわけられて実施されます。

知識試験・技能試験は70%以上の得点、適性試験(減点方式)は全ての項目について基準を満たせば合格となっています。

知識試験

知識試験は、三者択一の問題が30問出されます。

その内容は以下のようになっています。

  • 鳥獣の保護、管理・狩猟の適正化に関する法令…約13問
  • 猟具や取り扱い方に関する知識…約6問
  • 狩猟鳥獣の生態などに関する知識…約9問
  • 個体数管理や鳥獣保護に関する知識…約2問

 

試験時間は90分ですが、20‐30分程度で見直しも完了し、退席する方が多いような試験です。

70%以上の正答率が求められるので、21問以上の正解で、知識試験は突破できます。

 

けっこう余裕…?

ただし油断は禁物ですよ(`・ω・´)

適正試験

身体の機能が正常に動くかどうかの試験になります。

  • 視力
  • 聴力
  • 四肢の屈伸等

が一定の基準以上であれば突破できます。

少し細かい基準があるので、紹介しておきます。

視力

  • 網・わな猟…両眼0.5以上
  • 第一種・第二種銃猟…両眼0.7以上かつ、片目でそれぞれ0.3以上

 

いずれの場合も、眼鏡やコンタクトの使用が認められています(`・ω・´)

片目が見えない、第一種・第二種銃猟申請で片目の視力が0.3に満たない場合は、

 

  • あみ・わな猟…1眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること
  • 第一種・第二種銃猟…1眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること

 

これらの条件を満たせば、基準以上と認められます。

聴力

10メートルの距離で、90デシベルの音が聞こえる聴力が求められます。

 

補聴器の使用もOKです(`・ω・´)

【試聴】純音聴力検査 Pure Tone Audiometry

運動能力

狩猟を行う際に支障をきたすような障害がないことを求められます。

 

すこし複雑なうごきを試験では求められ、ちょっと緊張した分野でもあります。

補助手段をつかって狩猟を行うことが可能と認められれば、障害があっても試験を突破できます。

技能試験

試験の中でも一番緊張する技能分野です。

採点は減点式で行われ、なにもやらかさなければ100点で合格。

 

みんなが悲鳴をあげる鳥獣判別は技能試験に含まれます。

鳥獣判別は約20種の鳥獣がパネルで出され、獲っていいものかどうか、いいものならその名称を記入するという記憶・判断力が試される試験

カモ類はとくに多いし、名前を覚えなきゃいけないので大変なんですよね。

 

ぼくはわな・第一種を持っていますが、どちらの技能試験もけっこう緊張しました…。

あみ・わな猟の技能試験

  • 提示された猟具が使用可能かどうかの判別
    トラバサミなどのわかりやすい禁止道具が提示される。簡単。
  • わなの架設
    緊張する。
  • 鳥獣判別

罠の架設は、試験会場なのでイタチの箱わながほとんどではないでしょうか。

 

架設までに時間制限が設けられ、イタチの箱わなは作動部がツルツルすべるので、だいぶ焦った記憶があります。

第一種銃猟の技能試験

 

  • 模造銃の点検、分解、結合を行う
  • 模造銃に模造弾を装填し、射撃姿勢をとった後に脱包する
  • 2人以上の銃器保持、携行、受け渡しを行う
  • 休憩時の銃器の操作を行う
  • 空気銃の圧縮、装填操作をとった後に射撃姿勢をとる
  • 距離の目測
    簡単
  • 鳥獣判別

銃の試験は猟友会の方々が試験管になります。

採点ももちろん猟友会。

 

事前の講習会でしっかりと扱い方を学んでおきましょう(`・ω・´)

第二種銃猟の技能試験

ほとんどが第一種銃猟の申請だと思いますが、

  • 空気銃の圧縮、装填操作をとった後に射撃姿勢をとる
  • 距離の目測
  • 鳥獣判別

これらが第二種の技能試験になります。

まとめ

ハンターになるための第一歩、狩猟免許の受験資格と内容についてまとめました。

 

狩猟免許をとることがなぜか”難しい”とイメージされることが多いんですけど、そんなことはありません。

 

抑えるところを勉強しておけば、受験者のほとんどが合格する試験です(`・ω・´)

 

狩猟のことを学べるこれらのマンガもおすすめですよ!

『釣りキチ三平』で有名な矢口さんの隠れた単行本、”マタギ”です。

おしま狩人でした。