【狩猟をするまでにかかる費用って?】狩猟免許やハンター保険、狩猟税3つのコストをまとめた

狩猟

こんにちは、おしま狩人です。

 

猟師マンガやアニメ、ジビエ料理などから影響をうけ、

ハンターになりたい!

と狩猟に興味を持つ人が、ここ最近増えています。

 

狩猟をするためのライセンス”狩猟免許”を取得するのはそう難しくありません

 

ですが実際に狩猟をするためにはその他に、狩猟者登録やハンター保険への加入、猟具をそろえる必要があります。

 

この記事では、狩猟をするにはどれくらいのお金がかかるのか

  • 狩猟免許
  • ハンター保険
  • 狩猟者登録

について紹介してます。

 

参考までに、現在取得者の多い【第一種銃猟・わな】で免許を取得し、すべてを新規申請・猟友会に加入した場合、約72,000円になりました。

 

た…高いかも…

 

わな猟のみだと約40,000円です。

銃は高くつくんじゃのう

 

猟師2年目になると、同じ条件(第一種銃猟・わな)でもかかる費用は約45,000円になります。

さらに有害鳥獣駆除員になっている場合、狩猟にかかる費用は約20,000円になりました。

 

同じ”猟師”といえども、新規加入かどうか、どのような立ち位置で狩猟に関わっていくかでコストは大きく変わってきます。

 

狩猟をするための流れを知ろう!

 

まずは猟をするまでの流れを把握しましょう(`・ω・´)

 

狩猟免許を取得しても、すべての免許においてハンター保険加入・狩猟者登録をしなければ猟をすることはできません。

 

そして猟師になるには猟友会に入る必要があると思っている方が多いですが、必ずしも猟友会に入る必要はありません。

 

要はハンター保険に加入できればいいわけです。

 

ただ猟友会に入ると、

  • ハンター保険加入の代行
  • 狩猟者登録の代行
  • ベスト・キャップの支給
  • 猟友会の射撃大会が開催される
  • いろんな情報が集まりやすい
  • 有害鳥獣駆除員になりやすい

などのメリットを受けることができ、現状猟友会に入る人がほとんどです。

 

ただ、猟友会の空気が合わなかったり、会費が高いと感じる、ほかの組織がいいと判断した場合にはその他の団体でハンター保険に加入することも可能

 

現在大きな流れをつくっているのが猟協ですが、後ほど紹介していきますね。

狩猟者登録を済ませ、出猟!

 

ハンター保険に加入したら、行政に狩猟者登録のための書類を提出します。

無事登録証とバッジが手元に届けば、出猟することができます(`・ω・´)

 

狩猟をするまでにかかるコストは?

狩猟をするためには、

  • 狩猟免許
  • ハンター保険
  • 狩猟者登録

これらを取得し、加入し、登録する必要があることは紹介しました。

 

それぞれにかかる費用をみていきましょう(`・ω・´)

狩猟免許の費用

狩猟免許を取得する際にかかる費用は、

  • 免許一種につき…5,200円(県の領収証紙)
  • 医師の診断書…約3,000円
  • 写真代…500円
  • 狩猟免許試験予備講習会…無料~10,000円(福岡は5,120円)

以上4つ。

 

有害鳥獣による被害が大きいところは狩猟免許にかかる費用を全額免除したり、何割か負担してくれる自治体があります。

 

狩猟免許にかかる費用は、あなたの住む地域によって大きく変動しやすい部分でもあります。

 

猟友会が実施する狩猟免許試験予備講習会についても同じ。

無料のところもあれば、東京や神奈川では10,000円かかります(`・ω・´)

免許申請も講習会費もタダじゃったらええのう

 

最近人気の『わな + 第一種銃猟免許』を取得する場合は、2つの免許を申請するので10,400円の領収証紙が必要になります。

狩猟免許試験予備講習会って?

主に猟友会が実施する、狩猟免許に合格するための講習会です。

丸1日かけて試験のポイントや、技能試験(わなの架設・銃の扱いなど)を教えてもらえます。

 

そして狩猟免許試験の問題集がもらえます

講習会に参加しないと、正直試験突破は難しいかも。。

領収証紙ってどこで買える?

領収証紙は収入印紙とは違うので、気をつけてください。

買える場所は、

  • 銀行
  • 行政近くのコンビニ
  • 行政と関わりのある会社

などさまざま。

 

【領収証紙 売りさばき所 あなたの自治体】

 

で検索すると買える場所がでてきますよ。

郵送で購入できる都道府県もあります。

ハンター保険の費用

あなたがどの狩猟免許で申請するかによって価格がかわってきます。

 

ぼくが加入しているハンター保険を参考にすると

  • 第一種銃猟…7,000円
  • 第二種銃猟…5,500円
  • わな…5,300円
  • 網…不明
  • 第一種銃猟・わな…10,500円
  • 第二種銃猟・わな…8,000円

このような金額に。

 

ハンター保険の種類にもよりますが、第一種銃猟・わなのように同時加入すると少し安くなりますね(`・ω・´)

 

ハンター保険は個人で加入できない

猟友会とかめんどくさそうだし…個人で加入したい

と考えることがあるかもしれませんが、基本的にハンター保険は個人で加入できません

 

保険会社によりますが、15人以上のまとまった申請をしなければ受け付けてくれないようです。

猟友会に入るとどれくらい費用がかかる?

猟友会に入ると

  • 大日本会費
  • 県会費
  • あなたの地区会費

これらを支払う必要があります。

 

ぼくの地区を例にあげると

大日本会費県会費地区会費
第一種銃猟4,800円2,000円7,000円
第二種銃猟3,300円2,000円7,000円
わな2,300円2,000円7,000円
第一種銃猟・わな4,800円2,000円7,000円
第二種銃猟・わな3,300円2,000円7,000円

こんな感じです。

県会費や地区会費はどの区分でも変動しませんね。

 

その他のハンター保険を扱っている団体って?

新自由狩猟クラブのような格安ハンター保険もありますが、現在アツいのが猟協

猟協の会員になると、

  • ハンター保険
  • 狩猟者登録事務代行
  • ジビエ肉の取引事業者紹介

 

などのサービスを受けることができ、その料金は

申請する免許入会金年会費
銃猟10,000円12,000円(学生は8,000円)
わな猟10,000円12,000円(学生は8,000円)
銃猟・わな10,000円18,000円(学生は14,000円)
銃猟・網10,000円18,000円(学生は14,000円)
銃猟・わな・網10,000円18,000円(学生は14,000円)
自治体会員無料無料

このような価格に。

 

ハンター保険料が含まれ、狩猟者登録の事務手続きを代行してくれるよう。

 

年会費にハンター保険が含まれてる…かなり安い!

狩猟者登録事務代行とりまとめ料(2019年度から実地予定)

参考:猟協

狩猟者登録料はさすがに個人負担でしょう。

 

猟協の代表理事・原田さんとは一度お会いしたことがあるんですが、とても聡明であり熱意のある方。

この先どうなるか楽しみです(`・ω・´)

狩猟者登録の費用

ハンター保険の加入が済んだら、狩猟者登録をします。

 

福岡県の狩猟者登録に必要な書類や準備物は以下の通り。

  • 狩猟者登録申請書
  • ハンター保険(または3000万円相当の資産を証明するもの)
  • 写真…一部申請につき2枚

 

必要なお金は

  • 手数料…一部申請につき1,800円
  • 狩猟税…以下表にまとめました
免許の種類県民税所得割の納付が必要県民税所得割の納付が不要
第一種銃猟16,500円11,000円
第二種銃猟5,500円
あみ・わな猟8,200円5,500円

 

こんな感じです。

第二種銃猟が一番安い…。

 

そして第一種銃猟の申請は、16,500円もします!

すべての鳥獣をとれるだけあって、税金も高いんですね。

 

狩猟税の減税や非課税も

けっこうお財布に痛い狩猟税ですが、一定の条件を満たせば減税や非課税にすることができます

 

  • 許可捕獲者にかかわる狩猟者登録を受けた場合…狩猟税が1/2
  • 対象・有害鳥獣捕獲員、認定鳥獣捕獲等事業者…非課税

 

許可捕獲とは、

狩猟期間以外や狩猟の禁止されている地域(鳥獣保護区)での有害鳥獣を捕獲するために許可を得ることです。

農林水産業従事者からの申請がほとんどのようですね。

 

対象・有害鳥獣捕獲員は、猟友会に入会していればトントンで話が進むことが多いです。

ただし地区や免許によっては、入会してから3年以上の経験が必要となることがあります。

 

『わな猟はOKだけど銃猟はちょっとまってくれ』って具合じゃな

 

有害鳥獣捕獲員は、指定鳥獣を捕獲するごとに報奨金が得られるメリットも。

これもまた、個人の懐にお金が入るのと、地区の猟友会にまとめて支払われる体制をとっている2つのパターンがあります。

県民税の所得割って?

狩猟税の表に県民税の所得割が必要かどうかで、税が安くなったり高くなったりしていましたが。

 

ようわからんぞ

 

と思っているのではないでしょうか。

 

県民税の所得割とは、あなたの収入から各種所得控除を引いた額が98万円以下の場合所得割額がゼロになります。

 

表では記していませんでしたが、

所得割額が0でも農林水産業に従事せず、控除対象配偶者または扶養親族である場合、高い方の税金を払う必要があります。

 

あてはまりやすいのは学生ハンターではないでしょうか。

まとめ

狩猟免許からハンター保険、狩猟者登録にかかる費用を紹介しました。

 

冒頭でもお話しましたが、狩猟にかかる費用はあなたがいる立場や地区によってさまざまです。

すぐに狩猟をするかわからない…

というような状況でも、

狩猟に興味があれば狩猟免許だけでもとっておくと、事がスムーズに進むかと思います。

 

免許を取得するタイミングは、地区にもよりますが年に数回しかないですからね。

 

おすすめの書籍やマンガを紹介しておきます。

気になるものがあればポチってみてくださいね(`・ω・´)

 

 

 

 

 

おしま狩人でした。