こんにちは、おしま狩人です。
猟に興味がある、アニメや漫画でサバイバルな狩猟ライフにあこがれるという人が最近増えています。
ぼく自身今年で猟師2年目になりますが、狩猟の面白さにどっぷりと浸かっています。
狩猟にはとても多くの種類があるため、ハンターといえども得意分野が違ってきます。
ぼくが所持している免許は第一種銃猟免許とわな猟免許。
銃はエアライフルのFXストリームライン カービンを使用しています。
今回は数ある猟法のなかから、代表的な12つの狩猟方法について紹介していきますね(`・ω・´)
銃猟編
狩猟で使える猟銃には、
- 散弾銃(ハーフライフル含む)
- エアライフル
- ライフル
の3種類があります。
散弾銃、ライフルは大型の獣を仕留めるために使用し、エアライフルは主に中型鳥獣から小型の鳥を射る目的で使われます(`・ω・´)
忍び猟
読んで字のごとくですが、目標に気づかれないよう近くまで寄り付き、発砲して仕留める方法です。
- 獣道の追跡
- ふんや足跡の新しさ
- 行動パターンの分析
などから捕獲率を高めます。
主にシカやクマを仕留めるために用いられます。
流し猟
バイクや車で猟のできるポイントを回り、獲物をみつけて仕留める方法です。
カモをメインとした、ほぼすべての狩猟鳥をターゲットにすることができます。
エアライフルを使用するハンターが増えており、
- 高精度な射撃のため、矢先の心配が少ない
- 音がほとんどないため、周囲にストレスを与えない
- 手軽に狩猟ができる
ことが人気の要因となっています。
鳥撃ち
鳥類を対象とした猟法はその鳥ごとにあるといっても過言ではないです。
多すぎるので、一覧にまとめました。
- カモ猟
- タシギ猟
- キジ猟
- ヤマドリ猟
- キジバト猟
- ヒヨドリ猟
- バン猟
- コジュケイ猟
狩猟鳥ごとにその習性や行動パターンが異なるため、仕留めたい対象の研究や分析をおこなうことが捕獲率アップのカギとなります。
例として、カモ猟の鳥屋撃ちとキジ撃ちについて紹介しておきます。
鳥屋撃ち
カモを対象とした猟法です。
流し猟のようにあくせくせず、テントや簡易的な目隠しを設置し、飛んできたカモを射撃します。
カモは仲間の近くに寄り付く習性があるため、デコイやおとりのカモを使用しておびき寄せるテクニックも。
キジ撃ち
猟犬を使用した猟法です。
キジは危険を察知すると草むらや茂みに隠れ、人の目では発見しにくい狩猟鳥。
潜んでいるキジに対して猟犬をけしかけ、キジを追い出して射撃します。
大事な猟犬を使うので、銃の矢先にはくれぐれも注意が必要です(`・ω・´)
巻き狩り
多くの人や猟犬を導入して行う、大物鳥獣を捕らえるための猟法です。
鉄砲がない弓矢の時代から行われている猟で、シカやイノシシが生息する狩場を、四方から囲いを縮め、獲物を射ます。
仲間内で起こる誤射が怖いですけどね。
舟撃ち
モーターボートなどを使用してカモなどの鳥類、北海道ではライフルを使用したトド撃ちが行われています。
- 5ノット(約時速10km)以上のスピードがでている船からの発砲は禁止
- 波や風で矢先がズレやすいため、捕獲が難しい
と、上級者むけの狩猟スタイルではないでしょうか。
以前北海道でトド撃ちをしている動画をみたことがありますが、遠方の標的を逃げる前に撃ちとどめるのは、めちゃくちゃ難しそうでした。
わな猟編
銃のように使用できる時間に規制がかからず、かつ1人あたり最大30このわなを仕掛けることが可能です。
30個も罠をしかけることは、そうないと思いますけどね。
わな猟のイメージとして、ギザギザの刃がついた”とらばさみ”をあげる方が多いですが、平成19年度から禁止猟具とされています。
それでもホームセンターなどに売られてるみたいですけどね…。
くくり罠
目標の鳥獣がとおる獣道に設置し、仕掛けにかかったらワイヤーロープなどでくくり捕らえる方法。
くくり罠の中にも
- ひきずり型
- はねあげ型
- 鳥居型
- ピラミッド型
- ばね式
など多くの種類があり、既定の範囲内であれば手作りすることも可能なので、日々進化し続けている分野です。
禁止されていることは、
- 輪の短辺が12cm以上の罠
人間の足にかからない大きさ - ”よりもどし”がついてないもの
”よりもどし”とはワイヤーが千切れないよう、ネジレを解消する道具 - ワイヤーの直径が4㎜未満
ワイヤーが千切れないための最低基準
などがあります。
くくり罠については、この記事では概要までにとどめておきますね。
箱わな
箱のなかに狩猟鳥獣が入り込むためのエサなどを配置し、しかけに反応すると出入口が閉まることで捕獲するわなのことです。
大きく
- 片開き型
- 両開き型
があり、シカやイノシシから、小さなイタチを捕らえるものまでサイズや重量はさまざまです。
囲いわな
箱わなとほとんど構造や仕掛けは同じですが、天井部分がないものを囲いわなといいます。
囲いわなは、農林業者が事業を守るために狩猟免許や狩猟者登録なしで使用可能な猟具です。
ただしシカやイノシシは相当なジャンプ力があるので、囲いわなよりも箱わなを設置した方が確実かな、と思っています。
網猟
狩猟免許を持っている人がごくわずかに限られる網猟です。
来年の狩猟免許試験で取得しようかな…
とひそかに目論んでいるのですが、他の猟にはない魅力があるんですよね。
スズメなどの小型な鳥類からウサギを捕らえることができます。
むそう網
地面にあらかじめ仕掛けておいた網の部分に、おとりやエサに誘われた鳥たちをバサッ!と捕獲する方法です。
国産スズメの丸焼きを大量に食べたい方はぜひ。
網のかたちなどから
- 穂打ち
- 片むそう
- 双むそう
- 袖むそう
これら4つにわけられます。
はり網
空中に網をはり、鳥獣を捕獲する方法です。
はり網は仕掛けたまま放置することは禁止されており、常にだれかが監視しておく必要があります。
ただしノウサギ、ユキウサギの捕獲のみ、張りっぱなしが許可されています(`・ω・´)
はり網は
- うさぎ網
- 谷切網
- 袋網
の3つにわけられます。
大量に鳥類を捕獲できるのが袋網で、別名地獄網とも呼ばれています(`・ω・´)
つき網
長い柄のついた網で、草むらに隠れている鳥を捕獲する猟法です。
虫獲りのような感じで鳥を捕まえるイメージですかね。
これ、めちゃくちゃやってみたいんですよねー”(-“”-)”
主にフレンチの高級食材、タシギの捕獲に使われるようです。
タシギはあまり警戒心がないんですかね…。
なげ網
柄のついた網を飛んでくる鳥に向かって投げ、捕獲します。
カモなどが山の峠や峰を飛ぶ際に低空飛行をする習性を利用した猟法です。
坂で使用するので、別名坂網や坂取網と呼ばれています。
遠くからみたら、なんだか山のてっぺんで楽しそうにしてるなーって絵になりますが、なげ網もやってみたいなぁ。
まとめ
銃、わな、網を使用した代表的な猟法をざっくりとまとめて紹介しました。
法の規制内であれば、いろんな猟を楽しむことができるし、自分の手でつくりだすこともできます(`・ω・´)
あぁ、やっぱり網猟の免許欲しい。。
おしま狩人でした。