【不都合な真実】TSAロックとは?ブランドイメージが独走しているけど、じつは心の保険程度という話

スーツケース

こんにちは、30カ国以上を旅してきたおしま狩人です。

 

TSAロック付きのスーツケースがとても多く出回っていますが、

なんだか安心そう…

しっかりした鍵を使ってるんでしょ?

というイメージが先行しています。

 

TSAロックとは、アメリカ合衆国を通過・滞在する際に荷物の検査をスムーズにしよう!と取り入れられた共通鍵のことで、

マスターキーは世界に流通しています。

 

3Dプリンターでも簡単につくることができるので、TSAロックをかけたからといって安心…なんてことはありませんよ(`・ω・´)

 

この記事では、ブランド戦略に成功しているTSAロックの真実と、その使い方、対策を紹介していきますね。

TSAロックとは?

TSAとは、Transportation Security Administration【アメリカ運輸保安局】のことで、

TSAロックとはこのアメリカ運輸保安局が認定した特殊な鍵です。

 

アメリカは外国からの荷物のセキュリティ検査や入国検査が厳しく、TSAロックでない鍵をスーツケースにつけていると検査がはかどらない(カギを壊す必要がある)ため、TSAロックというカギを使用しているスーツケースを推奨しています。

 

アメリカ以外の旅行では必要ない

アメリカを経由する、アメリカに滞在する以外では、スーツケースがTSAロックである必要はないということ。

 

アメリカでさえも、TSAロックをかけていたのに鍵壊されたとかあるらしいです。

マスターキーが11種類あるので、全部試すのがイヤだったんですかね。。

 

ヨーロッパなどの先進国に行くならTSAロック必要そうですけど、じつはそんなことないのがTSAロックです(`・ω・´)

マスターキーは流通している

アメリカ運輸保安局がTSAロックの鍵を解除するときに、マスターキーを使用しています。

 

じつは2015年にワシントンポスト紙のミスでマスターキーの写真を記事に掲載してから、だれでもマスターキーをつくることが可能になっています。

 

スマートフォンの暗証番号を設定しているのに、みんなが暗証番号の解除方法を知っていると同じようなもんですかね。

 

スーツケースに貴重品は入れたらダメですよ。

[795] TSA Master Keys — Why You Should NEVER Use Travel Locks (Except on Luggage)

 

TSAロックの使い方と心持ち

 

TSAロックは、心の保険と一瞬のセキュリティに有効です。

 

だれでもマスターキーを持っているわけではない

マスターキーの情報が流出していることはお伝えしましたが、わざわざTSAロックのマスターキーをつくるような人はそういないはず。

 

”カギ”がついているかどうかで、心理的なセキュリティ効果はあるでしょう。

カギのつけすぎは逆に危険

TSAロックが安心じゃないからといって、スーツケースにいろんなカギをつけることは逆にリスクです。

あなたが仮に数百、数千もあるスーツケースから金になりそうなものを選ぶとき…

セキュリティが厳重なスーツケースを選ぶのではないでしょうか。

一瞬のセキュリティには有効

空港のラウンジなどで、トイレにいきたくなった場合。

重い荷物を引きずってトイレに行くのもイヤだし、かといってスーツケースをそのまま放置するのも怖いですよね。

 

ワイヤータイプのTSAロック(ぼくも持ってます)は、一時的な荷物の保管に適しています。

大勢の人がいる前で、TSAロックの鍵を解錠する玄人はそういないでしょうし。

 

色違いの2種類があると、より安心です。

 

心配ならば二重ロック対策をしよう

TSAロックがそこまで安心できるものではないと知り、心配になっているのであれば二重ロックの対策をしておきましょう。

 

TSAロック以外の鍵をかけておくことで、仮にTSAロックが解錠されても時間が稼げます。

 

…その犯人が解錠ではなく、そのままスーツケースを持っていってしまった場合はどうしようもないんですけどね。

まとめ

TSAロックの真実と、そのセキュリティーは心の保険程度ということをお話しました。

 

日本ほど治安のいい国はそうそうありません。

スーツケースには多くの荷物を入れることができますが、貴重品は手元にしっかりとおさめておくことをオススメしますよ。

 

 

おしま狩人でした。